チューブ式熱交換器:概要
加熱または冷却された流体の温度がインナーチューブとアウターチューブを介して別の流体に伝達する方式で、チューブインチューブ熱交換器と呼ばれています。加熱または冷却された流体が加熱・冷却対象の流体と接触することは、絶対にありません。インナーチューブには加熱または冷却される流体が通り、アウターチューブには加熱・冷却の対象となる流体が通ります。これは間接熱伝達方式と呼ばれています。
アウターチューブの流体は、インナーチューブの流体がチューブに入る側と反対側の端部からチューブに流入されます。これは向流または逆流と呼ばれています。
チューブインチューブ熱交換器は、ダイレクトスチームインジェクション熱交換器が必要とされる予熱・予冷セクションにも使用されます。予熱・予冷セクションの熱交換器には、上述のように間接熱伝達方式が採用されますが、最終的な加熱は製品に直接蒸気を噴射して行われます。これはダイレクトスチームインジェクションまたはダイレクトスチームインフュージョン(いずれもDSI)と呼ばれています。
上の図は、DSIで最終加熱を行う、間接的な予熱・予冷方式を表したものです。
プレート式熱交換器に比べてチューブインチューブ熱交換器が優れている点は、メンテナンスのしやすさ、高粘度の製品や粒子の多い製品への対応、洗浄のしやすさです。一般的に、プレート式熱交換器よりも熱交換面積が小さくなるため、より多くのスペースが必要になります。
パワーポイント・インターナショナルは、設置面積の小さいマシンとあらゆるタイプの熱交換器、チューブインチューブ熱交換器、プレート式熱交換器、ダイレクトスチーム式熱交換器を製造しています。
パワーポイント・インターナショナルのマシンは、プレート式熱交換器とチューブインチューブ熱交換器のどちらの設計も、同じように小さな設置面積となっています。
特徴/利点:
- 動作温度は最高152℃
- 20バールまでの設計圧力が可能
- 取付具はすべて衛生的
- 内側の波型チューブが熱伝達面積を拡大
- 高度な粒子処理能力
- 高粘土の製品の取り扱いが可能
- 堅牢
- 洗浄が容易
- メンテナンスが容易
- レイノルズの管内流動を達成可能
- CIP洗浄で必要とされる業界水準をクリア 最低1.5mtr/secの速度
食品業界の利用者:
- 飲料
- ソース
- アイスクリームミックス
- ベビーフード
- マヨネーズ
- 乳製品
- 大豆製品
- 健康飲料
- プリン、デザート